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無垢フローリングの床

2021年7月26日

調湿建材の比較・壁の場合

調湿建材とは

調湿性能を持ち合わせた機能性建材のことです。調湿性能は、室内の湿度が過多の時は湿気を吸い、反対に室内が乾燥状態にある場合は湿度を逃がして、室内の湿度をコントロールする機能のことです。珪藻土の調湿性能が高いことは、広く知られており、様々な形態で商品化されています。

調湿建材の比較

こんにちは!軽井沢と上田市を中心に
天然木の家づくりをしているハピアデザイン
坂口賢一です。

高温多湿の日本。
梅雨時期やちょうど今頃のような台風の多い時期に、
洗濯物の部屋干しをしたいという方も多いです。

部屋干し
部屋干し

そんな環境で活躍するのが、調湿建材と呼ばれる
「湿気を吸ったり吐いたり」して、室内の湿度を
適度に保ってくれる機能的な建材です。

最近ではその調湿建材も様々なタイプのものが
売り出されています。

リクシル、パナソニック、モイス、ダイケンなどのメーカーの
調湿建材が有名です。

調湿性能の優劣は、JIS規格に客観的な評価方法が規定されていて、
JIS A6909と評価試験に基づき、最低70g/㎡/24h以上の
調湿性能がないと、ならない
ことになっています。

珪藻土塗り壁「はいから小町」の調湿性能は、241g/㎡/24hなので、
JIS規格の3倍以上、一般的な漆喰の6倍以上
です。

アトピッコハウス「はいから小町」吸放湿試験グラフ

それでは、今人気のある調湿建材は
どういうものがあって、どんな特徴があるのか?
順番に見て比較していきたいと思います。

そもそも調湿建材の定義とは?

「調湿建材」という言葉は
最近ではよく耳にするようになりましたが、
そもそも「調湿建材」ってどんなものを指すのでしょう?

「調湿」は、読んで字のごとく
「湿」度を「調」整すること。

だから、吸湿しても、放湿する力がないものは、
調湿建材と言うことはできません。

さらに、試験を実施、JIS(日本工業規格)で「調湿建材」と
呼んでいいものには厳格な基準が決められていて
それをクリアしたものだけが「調湿建材」を謳うことができるのです。

調湿建材判定基準

一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会なとでは、調湿建材マークを表示することを目的として、調湿建材登録・表示規定を定め、所定の調湿性能を有する調湿建材を登録しています。

評価方法及び判定基準は、下記の通りです。

<評価項目の一覧>
(1)調湿性 
(2)品質及び取り扱い、施工

調湿建材とうたえる建材は、JIS 規格の調湿試験の結果、
最低70g以上の調湿性能がないとならない
訳ですが、

重要なのは、なんども繰り返し、「吸湿」と「放湿」を
繰り返す能力がないとならないのです。

その繰り返しの最低基準が70gということです。

お手軽な調湿建材の壁といえば珪藻土クロス

調湿建材にしたいのはやまやまだけれど
「調湿建材は総じて高い!」という
イメージをお持ちの方は多いと思います。

確かに、調湿性の高いものは
値が張るものが多いですが、
お手軽に始められるものもあります。

それが、珪藻土クロス。

珪藻土クロスは、下地となる裏打ち紙に、
調湿性抜群な珪藻土を塗布した壁紙のこと。

これなら、本格的な調湿建材よりも材料も安いし、
施工方法自体は一般的なビニールクロスと
さほど変わりませんので、施工費用も安いです。

普通のビニールクロスも、調湿性能はゼロではありません。
当社が実施したJIS規格の評価試験では、17gの調湿性能が、
確認できました。

ただ、これは紙の上に、ミクロン単位の薄さで
塗布してあるものなので、調湿効果は
さほど期待できないと思った方がいいです。

けれど、塗り壁と遜色ない見た目で、
腕のいい職人さんが貼ればジョイント(壁紙同士のつなぎ目)
もほとんど目立たず、塗り壁と見紛う仕上がりのものが
比較的安価で手に入るので、

「ビニールクロスとの比較で少しだけ調湿性が良ければよい」
と割り切って取り入れれば悪くない選択肢です。

調湿性能も多少期待できる
織物壁紙「すっぴんクロス」という製品もあります。

高い調湿性と高級感、多孔質セラミックスタイル

セラミックスタイルと聞いても
ピンとこないかもしれません。

見た目はレンガのような感じのタイルで
粘土などの無機物を焼いて固め、
その性質を変化させた物質で
目に見えないほど微細な孔を多く持つ材料のこと。

建材大手メーカーが人気商品を出しているので
最近ではご存知の方も多いかもしれません。

リクシルのエコカラットが代表的です。

形の揃ったタイルが整然と並んださまは、
まるでホテルの一室や美術館のような高級感です。

色やサイズ、表面の質感も種類がたくさんあり
仕上がりのスタイリッシュさは抜群です。

いいことばかりのようですが、注意すべき点は、
ずばり「価格が高い」ということ。

材料費も比較的高めなのですが、
それに加えて、形の決まった「タイル」
という性質上、収まらない部分を
カットする必要があるなどロス(ムダになる部分)
が出やすいといえます。

さらに、こういったタイルは
「役物」と言われる、端部やコーナー部分などに、
一般形では納まらない箇所に特殊な材料を使います。
その「役物」が通常のタイルよりもずば抜けて高いのです。

そういう小さな積み重ねが積もり積もると
当初予想していた金額よりも予算が跳ね上がって
ビックリされる方が多いのです。

人生最大の買い物に、最高級の物を使いたい!
という方には一押しの製品ですが、
予算組みは慎重に行う必要がありそうです。

調湿性能に関しては、各メーカーに確認し、JIS規格による
1平米当たりの調湿性能を確認
されると良いです。

調湿建材と呼べる製品は、1平米あたり、24時間計測で、
70g以上の調湿性能を持つ製品に限られます。

トータルバランスの高い調湿建材は塗り壁

塗り壁といえば、
珪藻土や漆喰など色々ありますが、
実はこの「塗り壁」が他の調湿建材との比較でトータルバランス的に
一番おすすめの建材です。

いわゆる「本漆喰」は、下地が土壁でないと
調湿性能は機能しませんが、

珪藻土や、機能性を追求した「漆喰調」の塗り壁は、
本格的で重厚感のある仕上がりと十分な調湿性能を備えています。

価格はメーカーによってピンからキリまでありますが
セラミックスタイルよりは比較的価格が
抑えられる場合がほとんどです。

というのは、色さえ一つに絞れば
タイルのようにはめ込むものではないので

平らな面も角も細かい部分も全て
同じ材料で仕上げられるため、
ムダがでないからです。

見た目はパターン付けをして楽しむものが多いので、

ヨーロッパ風の瀟洒な雰囲気づくりや
ナチュラル系のインテリア、
ラフでワイルドなイメージなどなど

様々なインテリアに対応できます。

つまり、見た目の雰囲気も、機能も
コストパフォーマンスも含めて比較すると
トータルバランスが抜群だといえます。

いかがでしたか?

ハピアデザインでは、
これら数ある調湿建材の中で、厳選して素材を選び、
ご提案しています。

決して安価な素材ではありませんが、
長い目でみればお買い得な調湿建材です。

調湿建材と言ってもその性能や価格、見た目は様々です。
ご自身が何を求めて調湿建材にしたいのか
予算はどのくらい出せるのか、

高気密高断熱に加えて、
自然素材での注文住宅を希望されている方は、
ハピアデザインにお問い合わせください。
土地探しがこれからの方も歓迎します。

ハピアデザインの考え方に共感していただけたら、
新築・リフォームをココからご相談ください。

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こちらから資料をご請求くださいね。

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