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2022年12月23日

塗り壁、なぜフラットに仕上げたい?

塗り壁を家づくりに採用したいという方多いですね。

塗り壁を採用したい理由はどんなところにあるのでしょうか。
調湿性能や見た目などいろいろあると思います。

私個人としては職人さんが作り出すコテの印影が
何とも個性的で好きです。

しかし、塗り壁といえばフラットというイメージが
浸透しているのかもしれません。

フラットに仕上げたいという声をよく聞きます。

では、フラットに出来る製品と、
フラットに出来ない製品とは、
どんな違いがあるのでしょうか?

塗り壁のフラット仕上げ、コテ仕上げって?

こんにちは!軽井沢と上田市を中心に
天然木の家づくりをしているハピアデザイン
坂口賢一です。

塗り壁のフラット仕上げというのは
とにかく平たんにツルツルと
仕上げることを言います。

コテで仕上げる左官材は
コテの跡が少なからず残りますが、

それをなくす、
または最小限にすることをフラット仕上げといいます。

コテで塗る

フラット仕上げは
職人さんの腕にかかってきますが、
そもそも材料として
フラットにできるものとできないものがあります。

なぜフラット仕上げができないのか?

昔の漆喰壁はフラットに仕上げることが多く、
それが職人さんの力量であり、
腕のいい職人さんの仕事で、
それこそ鏡のように
ピカピカにすることができました。

このコテ跡を消すという施工が難しく、職人さんの技術を
必要とするのです。

本漆喰はフラットが主流だった

昔は土壁の上に漆喰を施工することがほとんどでした。

そこに石灰石や
スサなどで作られた本漆喰を塗っていきます。

本漆喰は乾く前に霧吹きなどで水をかけて湿らせながら
何度も何度もコテでこすってフラットに、
平滑に仕上げます。

現代の左官材と本漆喰とは扱いが違う

水で攪拌した左官材はソフトクリームのような感じです。

それを壁に乗せていくわけですが、
一度壁に乗せた上に二度目を乗せた時に
少なからず段差が出ます。

また、厚塗りすると重力で、
下に流れようとするということも、
なんとなくイメージできるかと思います。

漆喰の壁

さらに乾きが早い材料の場合、

その段差を平滑にしようとしたときに
乾き始めている部分をごちゃごちゃいじることとなり、
失敗するということにつながってしまいます。

以上の理由から、
フラット仕上げはできないため、
コテ跡を残して
美しく仕上げましょう!というのが、

最近の塗り壁の主流なのです。

施工側と依頼側の認識の不一致があるのかも

一言でフラットといっても、
職人が考えるフラットと、

一般の方がイメージするフラットとは、
違う場合も少なくありませんし、
コテ跡をつけたほうが高くつくと
お考えの方もいらっしゃるようです。

それは誤解です。

フラットに仕上げるほうが
時間がかかるし、手間もかかるため金額も高くなります。

コテ跡をつけることで唯一無二の壁となるのが左官材です。
職人さんの仕事で、一つとして同じものはありません。

コテ跡を残したくないならペンキでもいいかもしれません。

せっかく塗り壁を選ぶのあれば光の当たり方で表情を
変えるコテ跡の印影をぜひとも楽しんでいただきたいと思います。

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