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2023年3月29日

新築の時、和室をつくる、作らない?

和室が、ぐっと少なくなりました。

30年ぐらい前から減り続け、
マンションからも和室がなくなりましたが、
若い世代を中心に、
畳が見直されてきています。

その理由は、子育てに優しい。

フローリングの上に、
赤ちゃんを寝かせることには抵抗があるけれど、
畳の上にタオル1枚敷いてのオムツ交換なら安心。

フローリングだとゴツゴツして痛そうですが、
畳にはクッション性もあり、
赤ちゃんにも優しい。

和室で暮らしたことのない世代でも、
畳の特徴が受け継がれている。

DNAに刻まれているのかも、しれませんね。

畳は日本の気候風土にあうオリジナル床材です

こんにちは!軽井沢と上田市を中心に
天然木の家づくりをしているハピアデザイン
坂口賢一です。

赤ちゃんがいると、
一瞬も目が離せない!

赤ちゃん

子育て経験者なら、
誰でもが思い出す時間です。

最近は子育てアイテムも充実しているようですが、
昔ながらの畳は、
捨てたものではありません。

畳は高温多湿の気候風土と、
日本の文化に合うように進化してきた床材ですが、

私たちの暮らしの洋風化に伴い、
絶滅危惧種になりつつある、畳。

せっかくなので、
その特徴をお伝えさせていただきますね。

畳は草で作られています

畳の表面にはイグサという草が使われています。
芯(床)の部分は稲ワラを活用しています。

稲ワラとは、
お米を収穫したあとに残る茎のこと。

ワラ

私たち日本人にとって、
お米は大切な主食です。
古の日本人は、その大切なお米を無駄にしたくなくて、
床材として再利用できるうように工夫しました。

それが畳の芯の部分、床となったのです。

究極のエコ素材ですが、
実は畳のエコは、
これだけでは終わらないのです。

畳は究極のエコ床材、循環型の代表選手、だった。

畳の寿命が終わった時、
田んぼに戻して、
畳を肥料として活用して、
究極の循環型が出来上がっていたのです。

米を育てる

収穫後に残ったワラを床材(畳)に再利用する

古くなった畳を田んぼに戻し肥料として利用する

お米を食べる

米を収穫して床材(畳)に再利用する

江戸時代は究極の循環型社会と言われていますが、
畳はその代表選手。

1つも無駄がなかったのです。

残念ながら近年は、
土に還らない樹脂で作られた畳は、
異種素材で作られることが増えたため、
田んぼに戻すことは法律で禁止されています。

田んぼに戻せばゴミではなく貴重な資源だった畳が、
今や産業廃棄物。
しかも大きいため、
かなりの金額を払って処分しなければなりません。

循環型の暮らしを、
手放してしまった代償は、

気温の上昇や、
廃棄物の多さを考えると、
けっして小さくはない気がします。

新築で和室が嫌われる理由

和室が嫌われる理由はいくつかあります。
新築の場合は、
洋室に比べて、和室の工事費用が高くなること。

高いのなら無理に作らなくてもいいか、という流れになってしまいます。

もう一つは、メンテナンス費用。
畳は定期的にメンテナンスが必要です。

木材でつくるフローリングと違い、
畳は草で作りますから、
どうしても耐久性が劣ります。

5年~10年に一度、
畳の表面のイグサ(畳表)の部分を、
裏返したり、取り替えたりする必要が出てくるのです。

これを怠ると、
靴下に畳のクズがついてしまい、

畳が嫌われるループに入り込んでしまいます。

ノーメンテナンスの畳には調湿性能はありません

こういう背景を理由に、
工事の手間暇が少なくなる薄い畳や、
定期メンテナンス不要の畳などが登場していますが、

それらには調湿性能はありません。

畳の最大の特徴は、
クッション性と高い調湿性能。

メンテナンスの面倒さばかりが注目されてしまっていますが、
その裏側にある高い調湿性能について、
忘れ去られてしまっているのです。

畳に何を期待するのかで選び方が変わってくる

畳に限らず、
メリットだけの素材はありません。

  • どんな暮らしがしたいのか
  • そのためには何を選ぶべきか

この2つを頭に入れながら、
素材選びをしてくことが、
失敗しない家づくりのポイントです。

畳に関するアンケートでも、
私たち世代は畳のデメリットから否定的ですが、

子育て世代は便利&あったら良かったという
工程的な意見が多いことも注目したいです。
最近の和室は、

洋風に合うように設えることもできるようになりました。
お子さんの昼寝、
そして遊び場。

成長した後は、
ママの趣味部屋など、
使い方が無限大なのも和室の特徴。
家は家族の成長と共に、
変化させていけるといいですね。

ハピアデザインではモデルルームをご用意しています。
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